特選集 女傑~島村ギン物語

歌川二三子 特選集 女傑~島村ギン物語歌詞
1.女傑-島村ギン物語-

作詞:和田健一
作曲:宮川ひろし

風の噂を伝便り、
年齢七つの幼子が
母さん恋しや父恋し、雪の函館後にして
ひもじさ、こらえて来たとゆう

女盛りのを どてらにかくし
女傑一代 修羅の道
好きで選んだ 人生ではないが
筋を通さぬ 奴もいる

(セリフ)そりゃ世間じゃ、どてら婆さんとか、女やくざとか
噂しちょる事はよう知っちょるばい
ばってんあてんと様に、恥じる事は何もしちょらんとよ
こげん女が、ひとりぐらい、おっても 罰ちゃあたらんばい

馬鹿じゃなれない 利口じゃなれぬ
まして女じゃ なおなれぬ
恋もあきらめ 女も捨てて
度胸ひとつの 修羅を行く

(セリフ)母と名乗れず、我が子と抱けず、ましてやくざな女伊達
心を鬼に詫びながら、腹も空いたろう、疲れてもいよう

ひと風呂浴びて手作りの、浴衣を着せて髪をすく
春もらんまん 月も十六夜、若松港、
女狭一代 島村ギン物語

ひとを押し退け 世間をせまく
生きる奴には 牙をむく
せめて日本の いしずえに
なれるものなら 悔いはない


2.父娘(おやこ)鷹(台詞入り)


3.隅田川慕情


4.男のろまん


5.瞼の母(台詞入り)


6.夢化粧

作詞:神原裕次郎・池多孝春
作曲:神原裕次郎・池多孝春

もたれ掛かるか いと柳
川面にうかぶ うたかたさえも
身を寄せあって 流れてゆくわ
肌を合わせた あの人に
甘えて 尽し すねてもみたい
おんな盛りの 夢化粧

春というのに 雪が舞う
泪も凍る この寒ぞらに
どんな夢みて眠ればいいの
こんな夜には あの人の
ほほえむ顔や爪かむ癖を
想い出しては 未練酒

命かけます この恋に
世間の他人はゆるしはせぬが
切れちゃいやです 絆の糸よ
忘れられない あの人の
たよれる胸で やすらぎほしい
おんな紅ひく 夢化粧


7.星空のラブソング


8.華があっての人生さ

作詞:里村龍一
作曲:岡千秋

指をまるめて 世間を見れば
猫にこび売る 子ねずみばかり
見栄が七分で 生きてくよりも
誠三分を 抱いてゆけ
風に散ろうと 名を残す
華があっての
男の 男の 男の 男の人生さ

胸にかくした 男の夢を
咲かす散らすも 女の器量
銭の無いのは 心の裏に
秘めて笑顔で 惚れ通す
愛の一輪 かんざしに
華があっての
女の 女の 女の 女の人生さ

高い山ほど 谷間は深い
ころげ落ちたら またはいあがれ
渡る憂き世は 切り紙細工
涙こぼせば しみになる
泣いて笑って 夜が明けて
華があっての
二人の 二人の 二人の 二人の人生さ

おもて通りの ひと筋裏は
のぼる朝日も 遅れて当たる
楽を選ぶか 苦労をとるか
とった苦労に 甲斐がある
我慢二文字 腹にさし
華があっての
目出たい目出たい 目出たい 目出たい人生さ


9.男の夜明け~関門の龍


10.母子(ははこ)川


11.津軽吹雪


12.おんな冬桜(ふゆざくら)


13.花と竜


14.岸壁の母(台詞入り)


15.おとこの出船

作詞:飯塚義美
作曲:五十嵐靖夫

男一代 大きな夢を
抱いて乗り出す 北海出船
腕はすじがね 舟なら新木
出船だぞ 出船だぞ
怒濤逆巻く おとこの出船

西は凪でも 千島の沖は
波が牙むく 爪をとぐ
ここでひるんじゃ 男がすたる
出船だぞ 出船だぞ
吠える黒潮 おとこの出船

命知らずが 命をかけて
揚げてみせるぜ 大漁幟
女乗せない 荒くれ船さ
出船だぞ 出船だぞ
意気が自慢の おとこの出船


16.北冬(ほくとう)挽歌